結局これを書いた時点ではまだ漠然とした物でしかなかったこの「予感」は、思いもよらない程大きな結果に繋がりました。この時点まで私は、パール塗装については「オーバーコート法」しか頭になかったのですが、これを書いた直後、後に講座で「直接着色法」と称する事になる技法を思いつき、早速この年の展示会テーマ部門向けにザクとキュベレイをこの技法の実験も兼ねて製作する事になります。そしてこれを契機に様々な技法の組み合わせが可能である事に気付き、いくつかの幸運も重なって翌年JAF-CONでの受賞に繋がる事になりました。今から考えると、これを書いてから半年程の期間は実に沢山の技法を次々に発見していく、ある種奇跡じみた一時期だったように思えます。