現時点において当時と最も変わったのがこの空気圧に関してです。99年分原稿の「エアブラシ」の項でも書きましたが、現在では0.5kg程度で吹く事が殆どで、最高でも1kgを超える事はまずありません。2kg以上のエア圧で吹くと、塗装作業が短時間で済むと云うメリットがありますが、表面にザラつきが出易く、また必要以上に厚塗りになり易い、と云う傾向があるのです。圧力を下げた分は、さらにニードル開度を絞り、ハンドピースをよりパーツに近づける事によって、粒子が粗くなる事を防いでいます。この様にある一つの条件が変化しても、他の条件をそれをフォローする形に変えてやる事により対処できる訳で、こう言った応用を効かせられる様になる為、各条件について細かく説明しているのです。